I.T.'S.international JOURNAL ファッションと地球のこれからを考える
Vol. 01 I.T.'S.international イメージモデル NOMA/ノーマさん

---直撃インタビューのつもりが、逆に質問されまくるハプニング続出!ノーマ流 これからの地球環境とファッションの相関関係---

モデル業の傍ら子供の頃から宇宙や植物に関心を寄せ、現在は自然科学の魅力や植物の力、環境問題についても積極的に発信を続けるノーマさん。 一方でI.T.'S.internationalはよりエコな社会を目指して環境に優しいものづくりを心がけ、また脈々と続く日本のクラフツマンシップへのオマージュとして、コレクションにその技術を多々取り入れて来ました。
10周年を迎えたI.T.'S.internationalはより“着心地” “バリュー”ということにこだわって、新しい一歩を踏み出しました。 ノーマさんにはそんな新しいI.T.'S.internationalのミューズとして今回の2020年I.T.'S.international秋冬コレクション撮影に参加していただきました。

日々の生活ひとつひとつにも心を配って過ごしているノーマさん。
そんな彼女の地球と人間の在り方に対する考え方を共有し、少しでもこれからのI.T.'S.internationalの方向性に活かしたいと思い、今回のインタビューをお願いしました。

しかし、、、学びが大好きな彼女!
逆に我々が質問攻め!(笑)
地球と人間とファッションの未来を考える、楽しくて興味深い座談会(!?)となりました。

I.T.'S.international(以下I.T.'S.):ノーマさん今日はインタビュー、ありがとうございます。そして先日の撮影へのご参加もありがとうございました。(西湖にて撮影しました!)

NOMA:こちらこそありがとうございます。撮影では西湖の湖水で泳げたし、とっても楽しかった!そして今日はいろいろ聞きたいことがあるので興味津々です!

I.T.'S.:どこまで突っ込まれるのかドキドキです!

NOMA:子供の頃からこだわりが強い方で、自分がしっくり来るまで何回も着替える子だったと聞いています。
ファッションだけでなく、関心を持つ分野や好きな世界観、時折多少の変化はあっても根底は変わっていないように感じます。
中学生の時に新聞配達のバイト代で貯めて買ったヒッピースタイルのデニムやカーディガンなど未だに着ていますし、
その頃からヴィンテージやリメイクアイテムも好きです。
長く愛せるもので身の周りを囲んでいたいので、物を買う時は慎重。クローゼットの中はコンパクトな方だと思います。(散らかり気味ですが。笑)
まず、
1)長く愛せるもののみ買うように意識しています。
2)肌に直接触れるものはなるだけオーガニックコットンやシルクを始めとした天然素材を選択しています。
3)リサイクルポリエステルを含んでいるものは洗濯の度に環境負荷がかかる(マイクロファイバーとなり洗濯機から流出して海洋汚染に繋がる)とも言われているので、 極力水で洗濯しないスカートなど、洗う頻度が少ないものに限定するように意識しています。 また対策として、マイクロファイバーの川や海への流出を削減するウォッシングバッグについて、最近友人に教えて頂いたので、今後はそちらも活用しようと思っています。

I.T.'S.:本当に気を遣っていらっしゃるんですね。
特に肌に直接触れるものへのこだわりがすごい!

NOMA:特にインナーウエアやホームウエアの生地は皮膚に優しいものを選ぶようにしています。
フィトテラピーを学んでいた時に、脳と皮膚は同じ外胚葉から発生していることから親和性が高く、皮膚は第3の脳とも言われている話を教えていただいたんです。

I.T.'S.:初耳です!

NOMA:実際に、家にいるときなど、オーガニックコットンやシルクのインナーウエア、ラウンジウエアに包まれていると、気持ちが上がるんですよね。 そして継続してゆくと肌の艶や潤いも増してくる。個人的な意見にはなりますが、小さなこだわりの継続で、自分の心身を通して得た感想です。

I.T.'S.:そうなんですね・・・そうやって現実的な実感を聞くとますます興味わきますね。あと、やりがいも湧きます! 実は私たちI.T.'S.internationalも2021年で創立10周年を迎えるんですが、そういったことに拘りをもって始まったのです。ちょっと長くなるけどブランドの始まりをお話ししますね。

I.T.'S.internationalは10年前に立ち上がったブランドですが、その頃はファストファッションなどが真っ盛りの時でした。ブランドはみんなコスト度外視して安く安くばかりを気にして価格設定して・・・
安く売るためには当然たくさん作らなくてはならない。たくさん作ると当然商品は余るのでバーゲンを見越してものを作る・・・そうするとどんどん商品そのものにかけられる原価率の予算が小さくなってしまっていたのです。

NOMA:原価率?

I.T.'S.:そう、たとえば1000円で売る商品って、シーズン終わりにセールをしないで長く販売するなら400円とか商品そのものに対してコストをかけられる。 でもバーゲンにかけるとなるとその分の利益減を見越して1000円のものでも400円よりずっと安くしか製作予算が取れない。 つまり本来一番気にかけたいモノの品質にコストがかけられなくなるのです。

そんなアパレル業界のゆがみをいち早く問題視し、「それっておかしいよね?」と考え直すことからこのブランドが始まったのです。

きちんとしたものづくり、折しも注目されはじめたSDGs的な要素、環境への配慮。そして何より「良いものを長く着る、長く販売する」(バーゲンに頼らない)姿勢。

そんなことを大事にしたいと思って始まったブランドがI.T.'S.internationalなんです。

NOMA:すごく素敵な話。

I.T.'S.:ありがとうございます。でも洋服って作る時に糸の段階からそれはもうたくさんの工程があって、化学的な工程も多いし、 すぐにデザインは飽きられてしまうし、無駄がたくさんでて、正直全然エコじゃないんです。(ちょっと笑)

NOMA:糸を染める時にも、それはそれはすごい量の水を使うって聞きました。

I.T.'S.:そうなんです。そういう作業の積み重ねが服、なんです。残念だけど。でも、全てを止めることはできないけれども、少しずつ変えていくことはできる。 そう気づいた時からいままで、我々は地道な努力でマイシンしているんです!
例えば、我々の会社(株式会社フランドル)はもともと糸の開発メーカーや素材メーカーとの直接と強いつながりがあります。 ちなみに今の大概のアパレル業者さんは商社を通して糸や素材を買ったりしているので、直接のつながりが作りづらいんです。
そういった強みを活かして、よりエコなもの、着心地のよいもの、を直接開発して、なるべく手の届きやすい価格で届けていく。 それがI.T.'S.internationalのやり方です。

世界的に流通経路を持っているブランドは大量に生産するからなんでも安く作れる。そういった数の原理には勝てないんです、 普通のブランドは。だからこそ、我々は他にはないマテリアル(素材)をメーカーさんと開発してより良い着心地、を差別化の鍵として追求していきたい。

I.T.'S.:今はこの業界も劇的な変換期を迎えている。たくさんのエコでサステナブルな糸や素材が開発されてきていて、 そういったメーカーと直接的な繋がりが深いI.T.'S.internationalにとってはチャンスでもある。技術開発に直接携わって、積極的に使っていきたいと思っています。

NOMA:環境問題や社会問題と向き合っていくために、ファッション業界の仕組自体を消費者が知る事も大切だと思います。 自分自身もまだまだ理解を深めて行きたい。
洋服の生地について掘り下げていくだけでも、植物との繋がりや、農業の在り方、 生産者さんの環境など様々な学びがありますよね。
地球上の生命は循環と共生のスパイラルが曼陀羅のように広がっているように感じますが、「自然」と「人」の繋ぎ目でもある人の「生活」がどの様な形で、 より良い姿で、曼陀羅の中に入って行けるか妄想したりします。人も自然の一部であり、自然そのものでもあるけれども。
衣食住は、現代の生活では欠かせられない存在。
「ファッション」と言う窓口を通して、より多くの人が、知るきっかけや新たな学びに遭遇する可能性にも期待したいですね。 こちらの下げ札もまさにですよね。

I.T.'S.:この下げ札ですね。我々の作っている商品がどういうこだわりを持って作られているか、というのをわかっていただくための印です。

NOMA:デザインも可愛いから見ちゃう!そういうのって大事ですよね。

I.T.'S.:確かに。可愛い♪って大事。デザインってそこが大事ですね。

I.T.'S.:ちなみにこの下げ札は消費者にもアピールが高いけど、何より販売しているスタッフの理解やモチベーションのアップにもつながっています。
そしてそんな素材を使っているブランドに携わっていられるというロイヤリティの向上にも。

NOMA:なるほど、大切ですね。素材で言うと、オーガニックコットンやリネン、シルクが好きですが、
最近は竹布やワイルドシルクも気になっています。竹布は柔らかく触り心地も良いですよね。成長の速さや、地中での根っこの繋がり方など植物としても魅力的です。
あとキュプラも気になっています。I.T.'S.internationalさんはキュプラもたくさん使っているとお伺いしたので、マテリアルや技術についてのこだわりについても、もっと詳しく聞きたいです!

I.T.'S.:おっとどんどん深い話になっていきますよー

NOMA:ぜひぜひ!

と、これからノーマさんによるオーガニックコットンやその他気になるマテリアルへの質問攻めがスタート!その探究心はプロも唸らせるほどの細かさ!一回ではとてもまとめきれません!
次回に持ち越し、今回のインタビューはここまで。
次回をぜひお楽しみに!!

NOMA モデル/アーティスト 佐賀県出身。幼少期より生命や宇宙の神秘、地球環境に関心を抱く。在学中に国際関係法律を学びながら参加した海外ボランティアやインドへの一人旅を機に、上京後モデルとしてキャリアを積みながら諸国を巡り、旅エッセイを出版する。
2012年より旅先での啓発や自身の自然観を元にプロダクトや空間のプロデュースをスタート。
同時期にアップサイクルでの作品製作も始め、アートワーク等としても使用される。2019年に初の作品展示を行う。フッションからビューティー、サイエンス、エコロジーなど幅広いジャンルで対談やイベント出演を続ける。
自然科学の案内人、そして様々な団体のアンバサダーとしても活動中。

instagram@noma77777
http://noma-official.com/