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Feature

吊裏毛

Collaborated with 株式会社東紀繊維

吊裏毛とは工場の天井の梁から吊り下げられた
歴史ある古い機械で編み上げられる裏毛の生地のこと。
明治の終わりにスイスから導入された、
この独自の編み機で編まれた生地に、
私たちは魅了されました。
生地が自らの重みで編み上がっていくのですが、
そうすると、
空気をたっぷり含んだ、やさしい風合いが生まれます。
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機械1台で編むことができるのは、
一日でわずか5着分ほど。生産性を考えると、
この技術がだんだんと新型の高速機に変えられている
事実を理解はできますが、私たちはこれから先もずっと、
この機械で吊裏毛の生地を作っていきたいのです。
Our
Materials
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数少なくなった吊編み機を操る職人が、
その経験と勘によって、
糸の性質と機械を回すスピードとのバランス調整を
丁寧に行っています。
とても高度な技術を要する作業を行うのは、
腕利きのベテラン職人5人ほどだそう。
ブランドデビューからこれまで、
I.T.'S. internationalが求める
様々なオリジナルカラーの開発など、
常に試行錯誤を重ねて完成させてくれました。
吊裏毛で作られるのは、
ニットに近い風合いを持ったオリジナルのスウェット。
テンションをかけずにゆっくりと編まれるからこそ、
驚くほどふわふわで、ずっと撫でていたくなるような
心地よい感触が叶いました。一緒にいる相手に
安心感を与えてしまう魔法の一着のように。
袖を通せば、
日本の手仕事の素晴らしさを実感できるはず。